エアコンは快適な室温を維持するために欠かせない家電ですが、長年使用していると故障したり、最新の機能を備えた新しい機種に買い替えたいという場合があります。

そんな時に、正しい方法でエアコンを処分することが大切です。

適切に処分しなければ、有害物質を含む冷媒や電子部品が環境に悪影響を与えることになります。

また、自治体によっては不法投棄や違法な回収業者による悪質な処分を禁止する条例があるため、適切な方法で処分することが求められています。

この記事では、エアコンの正しい捨て方や回収方法ついて詳しく解説します。

環境保護に貢献しながら、手軽にエアコンの処分を行いましょう。

エアコンの処分方法には、自分で処分する方法と専門業者に依頼する方法があります。

自治体のガイドラインに従い、適切な方法で処分する必要がありますが、自分でエアコンを処分するのは困難かつ危険を伴います。

それはなぜなのでしょうか？詳しく説明していきます。

冷媒の回収と本体の取り外し

エアコン本体が壁などに設置されている場合は取り外し作業が必要です。しかし、ただ取り外すだけでは冷媒ガスが漏れ出る危険があります。

エアコン本体には冷媒と呼ばれる有害物質が含まれており、適切な処理をしなければ環境汚染につながる可能性があります。

まずは、冷媒を回収することが必要です。

冷媒回収は、エアコンを取り外す前に専用のホースをつないで行いますが、冷媒回収をするための専用機材と知識が必要であり、自分で行うことはおススメしません。

この作業は、業者に依頼するか、エアコンの販売店などに相談した方がよいでしょう

分解

エアコンには細かな金属部品なども多いため、怪我には十分注意が必要です。

配管自体の分解、エアコン本体の分解、さらには室外機の分解と作業は多く、可燃・不燃・ガラス・金属と分別も多いため時間と労力がかかります。

最後に分別したものを自治体のルールに従って処分しますが、金属部品や専門部品は回収品対象外になる場合があるので注意が必要です。

このようにエアコンを自分で処分するのは難しいのがわかります。

ではどのようにすればよいのでしょうか？

次の項目から詳しく見ていきましょう。

エアコンを処分する場合、自分で捨てる方法以外にも、家電量販店や自治体が実施する回収サービス、またエアコンの専門業者を利用する方法があります。

こちらでは、それらの方法について解説していきます。

家電量販店の回収サービスを利用する場合

家電量販店では、古いエアコンを引き取ってくれる回収サービスを行っていることがあります。

お店によって、エアコンの引き取りには、一定の条件が設けられていることがあります。例えば、新しいエアコンを購入した場合に限定される、お店で購入したエアコンに限定される、使用開始から何年以内に購入したものに限定される。

また、回収にあたっては、リサイクル回収費用以外に運搬費なども含まれる場合があるのでしっかり確認しましょう。

エアコン取付外し専門業者に依頼する場合

設置済みのエアコンを処分する場合は取り外しから検討する必要があるため、取り外しから回収までを行う専門業者に依頼すると便利でしょう。

しかし専門業者に依頼する場合注意が必要です。

冒頭に、自分で処分する方法をご紹介したとおり、エアコンの工事の取り扱いは素人でもできるため、「無資格」でも行えてしまいます。

つまり、中には「無資格」な業者がいるということです。

これで何が起こるかというと、お金になる内部部品を抜き取った後は「不法投棄」をしてしまう可能性があります。

「不法投棄」や「不適正処理」をされた場合、依頼主も罰則を受ける可能性があるので気を付けましょう。

自治体の回収サービスを利用する場合

自治体では、不用品回収の対象となる品目にエアコンが含まれている場合、回収申込みをすることで、回収してもらえます。

※自治体によってはエアコンを含む「家電リサイクル法」の対象家電4品目の回収を実施していない場合もあります。

自治体の不用品回収サービスには、各自治体で異なるルールや条件が設けられています。

例えば、回収できる台数の制限や日時、処分所までの自己搬入などです。

自治体の回収はあくまで回収のみを行います。

すでに取り外しているエアコンか、別途取り外し作業を依頼する必要があります。

エアコンを処分する際に、もう一つの選択肢として不用品回収業者を利用する方法があります。

不用品回収業者は、大型の家具や家電製品などの不用品を引き取ってくれるサービスを提供しています。

中には取り外し工事の対応もしている業者もあるため、そのような不用品回収業社を使えば簡単に片付きます。

不用品回収業者の利用方法は、比較的簡単です。

自分が住んでいる地域で対応している不用品回収業者を調べます。

不用品回収業者によって料金や処分方法が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

ここまではエアコン工事の専門業者と似ていますが、専門業者と不用品回収業者では一体何が違うのか解説していきます。

便利で手間がかからない

専門業者は主に工事することを生業にしているため「電気工事士」や「電気工事施工管理技士」などの資格を保有している業者もいます。

それにより取り付け時にコンセントの新規設置や大掛かりな工事を行えるのが利点です。

一方、不用品回収業者は不用品を回収・再利用・廃棄することを目的とし生業のため、「古物商許可」または「産業廃棄物収集運搬業許可」という資格を保有しています。

その為、「不法投棄」「不適正処理」をせずに安全で環境に配慮した処分を行っています。

回収物の違い

エアコン工事の専門業者は、エアコンとそれに伴う部品のみを回収します。

不用品回収業者は大型の家具や家電製品などの不用品・粗大ごみを回収しているので、エアコン以外も処分することが可能です。

引っ越しや大掃除などで出たエアコンを含むちょっとしたゴミも一度にまとめて処分することができます。

このようにエアコン工事の専門業者と不用品回収業者では違いがあります。

「取り外し・回収処分」それぞれ一方か両方、得意不得意のある業者があるので確認して決めましょう。

ちなみに、迅速片付け屋では不用品回収業者としてエアコンの取り外しも行っているので１度の依頼で完結するので大変便利です。

不用品回収業者を利用した場合、どの様なメリットがあるのでしょうか？ 他の処分方法よりお得なのか、解説していきます。

手軽で手間がかからない

不用品回収業者を利用することには、便利で手間がかからないというメリットがあります。

自分でエアコンを処分する場合、重くてかさばるため、運搬に大変な思いをします。

不用品回収業者を利用すれば、業者が自宅まで取りに来てくれるため、自分で運ぶ必要がありません。

どんな状況でも対応可能

「新しく購入しないし、購入時の領収書もないし、自治体でも回収してない！」と、どこに捨てたら良いかわからず困ることもあります。

しかし、不用品回収業者ならエアコンを新しく買わなくても、購入時の領収書がなくても、自治体がどこだって関係なく回収できます。また、適切な処分方法を知っているため、違法な処分方法を取られる心配がありません。

自分の時間に合わせやすい

自治体に不用品回収を依頼すると、土日対応がなく、平日早朝の決まった時間までに出す場合があります。

また、家電量販店やメーカーに依頼する場合大体いつも混んでて回収までに時間がかかります。

一方、不用品回収業者に依頼する場合、土日はもちろん、即日対応している業者もあるため、忙しい毎日でも自分の時間に合わせてエアコンを不用品回収してもらえます。

高いコストパフォーマンス

業者によっては、リサイクルによる収益を得ていることがあるため、その一部を割引いて低価格で回収している場合があり、お得になるかもしれません。

とくに、大掃除や引っ越しなどでエアコン以外にも不用品や粗大ごみを一度に処分する場合は、もっとお得になる可能性があります。

不用品回収業者によってはお得な定額パック料金があり、このお得な定額パック料金であれば手間もかからず大変お得です。

不用品回収業者によって、処分する不用品の種類や量に応じて料金が異なる場合がありますが、自分で運ぶ手間や適切な処分方法を調べる手間を省くことができるため、コストパフォーマンスは高いと言えます。

支払方法が便利

自治体の回収や個人事業の専門業者は現金支払いが多いですが、キャッスレス化が進む今、現金をわざわざ用意するのはちょっと手間だったりしませんか？

不用品回収業者にはクレジットカードでのキャッシュレス支払いが可能な業者があります。

財布に現金を用意する心配もなく手軽に支払いできます。

環境に配慮した処分方法を提供している

エアコンは、環境に配慮した処分方法が必要です。

古いエアコンをただ捨てると、危険な有害物質を含んでいるため、環境汚染の原因になる可能性があります。

不用品回収業者には、リサイクルに力を入れている業者も多くあります。リサイクルに取り組むことで、廃棄物の量を減らし、環境保護に貢献しています。

また、不用品回収業者は、専門の知識や技術を持っているため、機器の分解や回収を迅速かつ安全に行うことができます。

では実際、不用品回収業者に依頼する場合の業者の選び方をご説明します。

誤った選び方をすると想定外の費用を請求されたり、トラブルが起こる可能があります。

正しい知識を持って賢くお得に安全な不用品回収を依頼しましょう。

事前に料金を見積もり予算を抑える

不用品回収業者を利用する場合、事前に料金が提示されるため、予算を抑えて処分できるというメリットがあります。

見積もりを複数取って比較することで、より安価な業者を選ぶこともできます。

※見積もり内容とは別に「見積もり作業費」と言い見積もり自体に費用を付る業者もいます。見積もりをお願いする場合は見積もり費用と、相見積もりする旨を伝えましょう。

キャンセル費用の確認

実際に予約してから、様々な理由でキャンセルする場合の対応も確認しておきましょう。

キャンセル料金が発生したり、現地で見積もり後、契約するまで居座られたりする悪質な業者がいるため、事前にキャンセル時の対応を聞いておきましょう。

スタッフの内訳と女性の有無

エアコンは取り外し回収だと、取り外し作業が必要になります。

高所で重量のある作業になるので人数が複数必要となる場合があるでしょう。

また、作業時に家族が不在であったり一人暮らしの女性は、男性が来ると少し不安と感じる方もいるでしょう。

そのような方は女性スタッフ対応の有無を必ず確認し、安心できる業者を選ぶようにしましょう。

実績や評判

適切な業者を選ぶためには、事前に業者の口コミや評価を調べたり、信頼できるサイトでのランキングや比較情報を参考にすることが大切です。

確認の仕方はホームページやインターネットで検索するとよいでしょう。

そこでホームページやインターネットに情報が載っていない業者は避けた方が安全です。

安全面の確認

安全面の確認は不用品回収業者を選ぶ際、重要かつ大切なポイントです。エアコンは、家電リサイクル法や自治体の規制に従って、適切な方法で処理しなければ大きな問題になります。

回収された冷蔵庫が不法投棄されていた場合、依頼主が罰則を受ける可能性もあります。

そうならないために、「古物商許可」または「産業廃棄物収集運搬業許可」の資格の記載がある不用品回収業者を選びましょう。

資格の記載がない場合は無許可営業の悪徳業者である可能性があります。

まとめ

エアコンの処分方法には、自分で処分する方法、家電量販店や自治体の回収を利用する方法、専門業者や不用品回収業者を利用する方法がありました。

・自分で取り外し処分する事は難しく危険

・取り付けていないエアコンで、自治体回収の対応の場合は自治体

・新しく購入する場合は家電量販店

・新しく購入せず、取り外したい場合は専門業者or不用品回収業者

・専門業者より不用品回収業者の方が処分に強く安心

いずれの方法を選ぶ場合でも、環境に配慮し、正しい処分方法を選ぶことが大切です。

不用品回収業者を利用する場合は、便利で手間がかからず、環境に配慮した処分方法を提供している業者もあります。

しかし、業者によっては不適切な処分方法を取る場合もあるため、見積もりを複数取って比較することが大切です。

事前に料金が分かるので予算を抑えることができます。

エアコンの処分方法について、この記事が参考になれば幸いです。