洗濯機をゴミとして処分するには?捨て方・料金・注意点について徹底解説

はじめに

「洗濯機が壊れてしまった」

「新しい洗濯機に買い替えたいけど、古い洗濯機はどうやって捨てればいいの?」

 

多くの方がこのような疑問を感じていることでしょう。実は、洗濯機は家電リサイクル法の対象となるため、普通のゴミのように捨てることはできません。

 

この記事では、洗濯機を正しく処分するための方法を4つの選択肢に分けてわかりやすく解説します。それぞれの処分方法の特徴や費用、メリット・デメリットを比較することで、あなたにぴったりの処分方法が見つかるでしょう。

 

洗濯機を処分する前に知っておきたい家電リサイクル法

洗濯機を処分する際には、家電リサイクル法についての正しい理解が必要です。まずは法律の目的や内容について、簡単に確認しておきましょう。

家電リサイクル法とは?

家電リサイクル法とは、正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といい、使用済み家電製品から有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減らすことによる環境保全を目的とした法律です。

 

対象となる家電製品は、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目です。これらの家電製品は、法律に定められた通りの手順で、適切に処分する必要があります(具体的な処分方法については後ほど説明します)。

 

なお、4品目を処分する際は「リサイクル料金」が必要です。リサイクル料金は家電のメーカーによって異なるため注意しましょう。

 

洗濯機は粗大ゴミとして処分できない

洗濯機は家電リサイクル法の対象品目にあたるため、粗大ゴミとして処分することはできません。自治体のゴミ収集に出したり、不法投棄したりすることは違法行為となります。

 

洗濯機を処分するには、小売店に引き取ってもらったり、指定引取場所に持ち込んだりする必要があります。正しい処分方法に従わないと法律違反となるだけでなく、環境に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

 

洗濯機のリサイクル費用と4つの処分方法

洗濯機を処分するにはいくつかの方法がありますが、どの方法を選んでも「リサイクル料金」がかかります。洗濯機のリサイクル料金は2,530円〜3,300円です(2024年4月時点)。具体的な料金はメーカーごとに異なるため、まずは一般財団法人家電製品協会のウェブサイトで確認してください。

参考:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金) | RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター

 

次に、家電リサイクル法に基づいて洗濯機を処分する4つの方法を見ていきましょう。

 

販売店に引取りを依頼する

洗濯機を新たに購入する場合、古い洗濯機を家電販売店に引き取ってもらう方法があります。この場合、購入時に家電リサイクル料金を支払い、販売店が回収とリサイクルの手続きを行います。リサイクル料金の他に運搬費用がかかることもあり、全体で3,000円〜6,000円程度になるのが一般的です。

 

販売店に引取りを依頼するメリットは、新しい洗濯機の購入と同時に古い洗濯機を手軽に処分できることです。一方で、リサイクル料金以外の費用(運搬費用)が発生する可能性がある点がデメリットといえるでしょう。

 

家電リサイクル協力店に引取りを依頼する

家電リサイクル協力店に処分(引取り)を依頼することもできます。この場合も販売店に依頼する場合と同様、リサイクル料金と運搬費用が必要です。運搬費用は地域や業者によりますが、おおむね2,000円〜3,000円程度が一般的でしょう。なお最寄りの家電リサイクル協力店がわからない場合は、自治体に確認してください(自治体の公式ウェブサイトに掲載されていることもあります)。

 

家電リサイクル協力店に引き取ってもらうメリットは、洗濯機を新たに購入しなくても適切に処分できることです。ただし回収の予約が必要なため、人によっては面倒に感じるかもしれません。

 

廃棄物の収集運搬許可業者に引き取りを依頼する

廃棄物の収集運搬許可を持つ業者に依頼して、洗濯機を回収してもらう方法もあります。自治体に登録されている運搬業者なら、安心して処分を任せることができるでしょう。費用はリサイクル料金に加え、運搬費用として2,000円〜4,000円程度かるのが一般的です。

 

廃棄物の収集運搬許可業者に依頼するメリットは、家電リサイクル協力店に回収してもらう場合と同じく、洗濯機を新たに購入しなくても処分できることです。一方で業者によっては費用が高くなる場合があります。また自治体の許可を受けていない悪質な業者にも注意が必要です。

 

メーカー指定引取場所へ持ち込む

メーカーが指定するリサイクル施設に、自分で洗濯機を持ち込んで処分する方法もあります。この場合に必要なのはリサイクル料金だけです。

 

指定引取場所に持ち込むメリットは、処分にかかるコストを最小限に抑えられることです。ただしトラックなどの運搬手段を用意する必要があるのと、自分で施設まで運搬する手間がかかります。引取場所までの距離が遠い場合は時間もかかるため、忙しい人や体力のない人には難しい処分方法といえるかもしれません。

 

洗濯機を無料で処分するには?

洗濯機を無料で処分する方法もいくつかあります。ここでは、フリマやオークション、リサイクルショップ、不用品回収業者を活用する方法について、それぞれのメリットやデメリットを含めて見ていきましょう。

 

フリマやオークションで譲る

洗濯機を無料または手軽に処分する方法の一つとして、フリマアプリやオークションサイトを活用する方法があります。使わなくなった洗濯機の引き取り手が見つかれば、処分費用を節約できるでしょう。

 

なおフリマアプリやオークションに出品する際は、動作状況やサイズなどの詳細を明記することが重要です。また落札者との取引に向けて、配送手段の調整や引き取り場所の設定なども必要です(利用するサービスによって異なります)。

 

フリマやオークションを利用するメリットとしては、運が良ければ処分費用をかけずに引き取ってもらえること、場合によっては少額でもお金を得られることが挙げられます。一方、取引成立までに時間がかかる場合があり、最終的に引き取り手が見つからない可能性もある点はデメリットです。また配送や引き取りの手続きが手間になることもあります。

 

リサイクルショップで買い取ってもらう

状態の良い洗濯機であれば、リサイクルショップで買い取ってもらうことができます。リサイクルショップに連絡し、査定を受け、提示された価格に合意すれば取引成立です。買取価格がつかないものも無料で引き取ってもらえる場合がありますが、古すぎるモデルや状態が悪いものは引き取りを断られることもあります。

 

リサイクルショップを利用するメリットは、洗濯機を処分する際に少額でも収入を得ることができる点です。また手続きが比較的簡単で、持ち込みが可能な場合は即日対応してもらえることもあります。一方、洗濯機の程度や状態によっては引き取りしてもらえない場合もあり、時間と労力を費やしても処分できないという可能性もあります。

 

不用品回収業者に引き取ってもらう

不用品回収業者に依頼すれば、洗濯機を無料または低料金で引き取ってもらえることがあります。ただし「無料回収」と宣伝している業者のなかには違法な廃棄処分を行う悪質な業者もいるため、業者選びは慎重に行いましょう。

 

不用品回収業者を利用するメリットは、自分で運ぶ手間がなく、手軽に処分できる点です。とくに、重い洗濯機を自宅まで回収にきてもらえる点は大きな利点といえます。一方のデメリットは、うっかり悪質業者を利用してしまうことでトラブルに巻き込まれたり、後から不当な料金を請求されるリスクがあることです。

 

トラブルを避けるためには、信頼できる業者かどうかをしっかり確認することが重要です。

 

不用品回収業者の選び方

不用品回収業者を選ぶ際には、悪質業者に引っかからないための注意点や、口コミや許可証の有無など、いくつかのポイントを確認することが重要です。ここでは、信頼できる業者を見極めるための選び方を詳しく解説します。

 

悪質な無料回収業者に注意

「無料で回収します」と宣伝している業者のなかには、悪質な業者が含まれていることがあります。これらの業者は、違法な廃棄処理を行ったり、後から高額な請求をしたりするリスクがあるため要注意です。

 

たとえば、回収後に「処理に追加費用がかかる」などの理由で、不当な料金を要求するケースがあります。また、正規のリサイクル業者でない場合、リサイクル法に基づかない不適切な処理が行われ、環境汚染の原因となることもあります。無料回収の広告に飛びつく前に、業者の信頼性をしっかり確認することが大切です。

 

口コミの有無や内容は?

不用品回収業者を選ぶ際は、ウェブサイトやSNS上での口コミやレビューを確認しましょう。一般に、多くの利用者から良い評価を受けている業者は信頼性が高いといえます。とくに、対応の速さ、料金の透明性、トラブルの有無などについての口コミを参考にしましょう。

 

一方で、口コミが少ない業者や、極端に評価が高すぎる業者には注意が必要です。業者自身が自作自演で好意的なレビューを投稿している場合もあるため、複数のサイトで評価を確認することをお勧めします。

 

許可の有無を確認する

不用品回収業者を利用する際、必ず確認しておくべきポイントの一つが、廃棄物収集運搬業の許可の有無です。許可を持っていない業者が違法に廃棄物を処理する場合、依頼者も罰せられる可能性があります。

 

問合せの際や見積もりの際は、業者のホームページや名刺、トラックなどに許可番号が明記されているか確認しましょう。信頼できる業者であれば、許可証を提示するようにお願いしても快く応じてくれるはずです。

 

対応エリアに注意する

不用品回収業者を選ぶ際には、業者が対応しているエリアを確認することも重要です。対応エリア外の回収を依頼した場合、追加の運搬費用が発生することがあり、予想以上に費用がかかる場合があります。業者のホームページや電話口で、対応エリアや運搬にかかる費用をしっかりと確認しましょう。

 

地域によっては不用品回収業者が少ない場合もあるため、近隣エリアの業者も含めて比較検討することになります。その際も、あらかじめ対応エリアを確認しておくようにしましょう。

 

料金体系にも注目する

不用品回収業者を選ぶ際、料金体系が透明であるかどうかはとくに重要です。料金が明確に記載されていない場合、後で予想外の追加料金を請求される可能性もあります。業者のホームページに基本料金や追加費用の詳細が記載されているか確認し、電話やメールで見積もりを依頼することをお勧めします。

 

複数の業者に見積もりを依頼するのもポイントです。それぞれの料金や内訳を比較することで、適正な価格かどうかを判断する材料になります。内訳が曖昧な場合や、極端に安すぎる業者には注意しましょう。

 

スタッフの対応も参考にしよう

不用品回収業者の選定において、スタッフの対応も重要な判断材料になります。問合せ時の電話対応や、実際に作業を行うスタッフの態度が親切・丁寧かどうかを確認しましょう。とくに、事前の説明がわかりやすく、質問に対して適切な回答がある業者は信頼性が高いといえます。

 

スタッフの態度が悪い場合や、コミュニケーションに問題がある場合は、トラブルを避けるため他の業者を検討するのが賢明です。

 

洗濯機を処分する際の注意点

洗濯機を処分する際には、適切にリサイクルが行われるために注意すべきポイントがあります。とくに、家電リサイクル券の保管や、洗濯機内部の準備についてしっかり確認しておきましょう。

 

家電リサイクル券は大切に保管する

リサイクルの管理と、リサイクル料金の支払いをスムーズに行うためのシステムが「家電リサイクル券」です。具体的には洗濯機を小売業者に引き渡した場合に小売業者から発行される「グリーン券」と、洗濯機を直接指定引取場所に持ち込む場合などに使用する「郵便局券」の2種類があり、どちらにも「お問合せ管理表番号」が記載されています。

 

家電リサイクル券は、とくに以下のようなケースで役立ちます。

 

  • リサイクル状況の確認:処分した洗濯機が正しくリサイクルされているかを確認することができる
  • トラブル発生時の証拠:万が一、洗濯機の処分に関してトラブルが発生した場合、家電リサイクル券が証拠となる
  • 不正処理の防止:家電リサイクル券を保管しておくことで、洗濯機が不正に処理されることを防ぐことができる

 

家電リサイクル券は洗濯機を処分した後も、一定期間保管しておくようにしましょう。

 

洗濯機の中は確実に空にする

洗濯機をリサイクルに出す際、内部に衣類や異物が残っているとリサイクル処理の障害になることがあります。とくに、洗濯槽内に衣類が残っている場合や水が溜まっている場合、業者が引き取りを拒否することもあるため注意が必要です。

 

洗濯機の中身を空にする際のポイント

 

  • 洗濯槽の中に洗濯物や洗剤、柔軟剤などが残っていないか確認する
  • 洗濯槽の裏側や糸くずフィルターなどもきれいに掃除する
  • 排水ホースや給水ホースに水が残っていないか確認する

 

洗濯機の中身を完全に空にすることで、リサイクルがスムーズに進み、トラブルを避けることができるでしょう。

 

まとめ

この記事では、洗濯機を処分する方法を4つの選択肢に分け、それぞれの特徴や費用、メリット・デメリットを詳しく解説しました。

 

洗濯機は家電リサイクル法に従い、適切な方法で処分する必要があります。販売店やリサイクル協力店への依頼、メーカー指定の引取場所への持ち込みなどさまざまな方法のなかから、自分に合ったものを選びましょう。また可能であれば、リサイクルショップや不用品回収業者を利用するのもお勧めです。

 

今回の内容を参考に、正しい手順で洗濯機を処分してください。

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よくあるご質問

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