粗大ゴミで捨てられる?本棚の正しい処分方法について解説

粗大ゴミで捨てられる?本棚の正しい処分方法について解説

 

引っ越しや模様替えなどで、処分に困ることが多い本棚。「粗大ゴミに出していいのかな?」「解体って大変そう…」「もっと楽な方法はないの?」とお悩みの方も少なくないでしょう。

 

本棚の処分方法にはいくつかの選択肢があります。この記事では、それぞれの処分方法の特徴やメリット・デメリット、注意点などを分かりやすく解説していきます。自分にぴったりの方法を見つけて、スムーズに本棚を処分しましょう。

 

本棚を捨てる前に! 処分方法を選ぶ際の3つのポイント

本棚を処分する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、失敗しないための処分方法を選ぶための3つのポイントを紹介します。

 

1.自治体のルールを確認する

粗大ゴミの定義やサイズ制限、処分方法などは自治体によって異なります。本棚が粗大ゴミに該当するのか、可燃ゴミや不燃ゴミとして出せるのかは、自治体によって判断が分かれるところです。

 

さらに、ほとんどの自治体ではゴミ回収の曜日や時間帯が指定されています。可燃ゴミや不燃ゴミとして出すにせよ、粗大ゴミとして出すにせよ、決められた日時を守らないと回収を拒否されたり、近隣とのトラブルにつながりかねません。

 

本棚の処分を検討する際は、必ず自治体のホームページで確認するか、電話で問い合わせるなどして、事前に確認をとるようにしましょう。

 

2.本棚のサイズを確認する

多くの自治体では「一辺の長さが30cm以下」のゴミを可燃ゴミや不燃ゴミ、それよりも大きいゴミを粗大ゴミとして扱います(※)。ほとんどの本棚は高さや幅が30cmを超えるため、解体しない限りは粗大ゴミとして処分することになるでしょう。

※ 粗大ゴミの基準は自治体によって異なる可能性があるため、必ず確認してください

 

本棚のサイズは、部屋や自宅から搬出する際にも重要です。もし「大きすぎてドアから出せない」「廊下を曲がれない」「マンションのエレベーターに乗せられない」場合は、次に説明する「解体」について検討する必要があります。

 

3.解体できるかどうかを確認する

本棚が大きく、搬出経路が狭くて通らない場合は解体が必要です。とくに廊下や階段が狭い住宅の場合や、エレベーター付きのアパート・マンションに住んでいる方にとって、解体の可否は重要な要素といえるでしょう。

 

ただし、ひとくちに「解体」といっても方法はさまざまです。たとえば、組み立て式の本棚なら素人でも比較的簡単に解体できるかもしれません。一方で、とくに大型の本棚や頑丈な本棚は、専門業者に解体を依頼したほうが良いでしょう。

 

自分で本棚を解体する場合のコツについては、後ほど説明します。

 

本棚の処分方法6選

本棚の処分には、大きく分けて5つの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

 

1.可燃ゴミ・不燃ゴミとして処分する

すでに説明した通り、自治体が指定するサイズより小さい本棚や、解体して小さくなったパーツは可燃ゴミや不燃ゴミとして処分できる場合があります。

 

この場合のメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:費用がかからない
  • デメリット:解体に手間がかかる可能性がある

 

本棚を解体した場合、木材部分は可燃ゴミ、ガラスや金属部分は不燃ゴミになるのが一般的です。ただし自治体によってルールが変わるため、必ず確認をしてから捨てるようにしましょう。

 

2.粗大ゴミとして処分する

自治体が指定したサイズより大きい本棚をそのまま捨てる場合や、解体してもサイズが大きい場合は、粗大ゴミとして処分します。

 

粗大ゴミとして処分するメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:費用が安い
  • デメリット:ゴミ出しの日時が指定される。事前に申し込みが必要

 

本棚を粗大ゴミとして捨てる際は、まず電話やインターネットで予約をし、次に指定の処理券を購入して本棚に貼り付け、決められた日時に指定場所へ運び出す必要があります(この流れも自治体によって違うことがあるため、必ず確認してください)。

 

3.ゴミ処理センターに持ち込む

自治体のゴミ処理センターに直接持ち込むのもひとつの手です。日時が指定されていることもありますが、一般に大ゴミ回収よりはスケジュールの融通がききます。

 

ゴミ処理センターに持ち込むメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:費用が安い(もしくは無料)。スケジュールに融通がつきやすい
  • デメリット:持ち込みに手間がかかる

 

ゴミ処理センターの所在地や、持ち込み可能な時間は自治体のホームページ等に掲載されています。持ち込みの条件も含め、事前に確認しておきましょう。

 

4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に連絡して、本棚を引き取ってもらうこともできます。スケジュールを自治体の粗大ゴミ回収に合わせられない場合や、自力でゴミ処理センターに持ち込むのが難しい場合に利用しましょう。

 

不用品回収業者に回収を依頼するメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:手間がかからない、希望日に回収してもらえる
  • デメリット:費用がかかる

 

不用品回収業者はインターネットなどで探すと効率的です。業者によって回収条件や費用が異なるため、いくつかの業者を比較検討するとよいでしょう。探し方や選び方のポイントについては、後ほど説明します。

 

5.買取業者を利用する

状態の良い本棚であれば、リサイクルショップなどの買取業者に買い取ってもらうことも可能です。高級家具ブランドや人気ブランドの本棚なら、思わぬ高値がつくかもしれません。

 

買取業者を利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:お金になる
  • デメリット:状態によっては買取を拒否される

 

買取業者のなかには、無料出張査定をしてくれるところもあります。ホームページなどを確認して、買取の流れをしっかり確認しておくようにしましょう。

 

6.フリマアプリやオークションサイトで売る

「メルカリ」や「ジモティー」などのフリマアプリや、「ヤフオク!」などのオークションサイトを利用すれば、個人間で本棚を売却できます。

 

これらのサービスを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

 

  • メリット:お金になる(買取業者に拒否された品物でも売れる可能性がある)
  • デメリット:出品や発送に手間がかかる。売却まで時間がかかったり、売れない可能性がある

 

フリマアプリやオークションサイトでも、思わぬ高値が期待できるかもしれません。ただし大型の本棚は送料が高額になる可能性もあるため、出品時の値段設定には十分に注意が必要です。

 

本棚を自分で解体するには

ここでは、本棚を解体する手順やコツを紹介していきます。大きい本棚を可燃ゴミや不燃ゴミサイズにする場合や、搬出・運搬のために解体する必要がある場合の参考にしてください。

 

解体前の準備

解体作業を始める前に、まずは必要な道具を準備しましょう。一般的には以下のような道具を揃えておくと安心です。

 

  • ドライバー:ネジの取り外しに。プラスドライバーとマイナスドライバーがあると便利
  • ハンマー:部品を外す際に叩いたり、釘を抜いたりする際に使用
  • ペンチ:釘抜きや部品の固定に役立つ
  • 軍手:手を保護し、怪我を防ぐ
  • 保護メガネ:木屑や金属片が目に入るのを防ぐ
  • マスク:埃を吸い込まないようにする
  • ゴミ袋:解体した部品やゴミを分別して入れておく
  • ブルーシート:床の傷つき防止や、作業スペースの確保に役立つ

 

道具が揃ったら、次安全な作業スペースです。周りに物を置かないようにして、十分な広さを確保しましょう。とくに賃貸住宅の場合は、壁や床を傷つけないよう工夫する必要があります。

 

近隣への配慮も必要です。解体作業では大きな音が出る可能性もあるため、朝早くや夜遅くを避け、日中の時間帯に行いましょう。マンションやアパートの一室で作業する場合は、事前に近隣住民に一声かけておくと安心です。

解体の手順

本棚の構造によって手順は異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。

 

ステップ1.ガラス戸の取り外し

ガラス戸がある場合は最初に外します。割れたガラスで怪我をしないよう、軍手やタオルなどを使い、慎重に取り外しましょう。

 

ステップ2.棚板の取り外し

次に、棚板を支えている部品を外して棚板を取り外します。棚の表に扉が付いている場合は、ちょうつがいのネジを外すなどして取り外します。

 

ステップ3.フレームの解体

ネジや釘などを外して、フレームを分解していきます。解体が進むにつれて本棚のバランスが崩れるため、慎重に作業しましょう。

 

ステップ4.分解した部品の保管

分解した部品は、種類や材質ごとに分けて保管しておきましょう。粗大ゴミとして出す場合は、自治体の指示に従って分別する必要があります。

 

解体時の注意点

解体作業は危険を伴う場合があるため、以下の点に注意して作業しましょう。

 

  • 怪我を防ぐ:軍手や保護メガネを着用するなどして、怪我の防止に努める
  • 破損を防ぐ:作業中は無理な力を加えないようにして、部品の破損を避ける(思わぬ事故につながる可能性があるため)
  • 騒音を減らす:ハンマーなどで叩く場合は周囲に配慮し、必要であれば防音シートを使うなどして騒音を抑える
  • 電動工具は慎重に扱う:電動工具を使う場合は取扱説明書をよく読み、安全に注意して使用する
  • 分別方法を確認する:解体した部品は、自治体の指示に従って分別する

 

本棚を解体する際は、怪我や事故、近隣とのトラブルを防止することが大切です。すべての項目をしっかりと意識しながら作業を進めてください。

 

本棚の処分を不用品回収業者に依頼する手順

ここでは、不用品回収業者に本棚の処分を依頼する一般的な流れを説明します。業者によっては具体的な流れが異なる場合があるため、実際に依頼する際は必ず確認するようにしましょう。

 

業者選び

まずは、複数の不用品回収業者に見積もりを依頼しましょう。複数の業者を比較することで料金の相場が分かり、よりお得な業者を選ぶことができます。

 

信頼できる業者を選ぶために、インターネットで口コミや評判をチェックすることも重要です。実際に利用した人の生の声を参考に、悪質な業者を避けるようにしましょう。

 

不用品回収業者を比較できるサイトも数多く存在します。これらのサイトを活用すれば、効率的に情報収集を行い、複数の業者に見積もり依頼を簡単に行えます。

 

問い合わせ・見積もり依頼

依頼する業者を絞り込んだら、電話やメールで問い合わせを行い、見積もりを依頼しましょう。正確な見積もり額を知るためには本棚のサイズ、材質、状態などを正確に伝えることが重要です。

 

また業者が出張見積サービスを行っているなら、可能な限り実際に来てもらいましょう。出張料金は無料であることがほとんどです。

 

回収作業・支払い

見積もりの内容に納得できれば、回収日時を決定します。回収当日は作業の様子を確認するため、可能な限り立ち会うようにしましょう。

 

一般に、料金の支払いは作業完了後です。現金で支払うか、事前に指定された口座に振り込むかなど、支払い方法についてはあらかじめ確認しておきましょう。不明な点があれば、事前に業者に確認しておくことが大切です。

 

悪徳業者に要注意

不用品回収業者のなかには、悪質な手口で高額な料金を請求する業者も存在します。トラブルに巻き込まれないために、注意すべきポイントをいくつか押さえておきましょう。

 

「無料」や「格安」などの表示に注意する

無料回収や格安回収といいながら、理由をつけて追加料金を請求するケースがあります。こうした業者にだまされないためにも、あらかじめ作業内容と正確な料金(無料の場合はその旨)、追加料金の有無などを記載した契約書を発行してもらいましょう。

 

問い合わせ時や訪問時の対応に注意する

電話対応や訪問時の態度が悪い、契約書を発行しないといった業者は、悪質業者の可能性が高いと考えられます。問い合わせ時や訪問見積もり時の様子は、しっかりと観察しておきましょう。インターネット上で、事前に口コミや評判を調べるのも有効です。

 

まとめ

本棚の処分方法には、費用や手間、かかる時間などが大きく異なる5つの方法を紹介しました。

 

  • 自治体のゴミ処理として処分する場合は、費用が抑えられますが、サイズ制限や解体の手間、搬出作業などを考慮する必要があります。
  • 不用品回収業者に依頼する場合は、費用はかかりますが、手間なくスムーズに処分できます。
  • 状態の良い本棚は、買取業者に買い取ってもらう、またはフリマアプリなどを活用して売却するのも有効な手段です。

 

それぞれのメリット・デメリット、手順、注意点などを踏まえ、自分に最適な方法を選び、スムーズに本棚を処分しましょう。

 

もし、どの方法を選べばよいか迷った場合は、不用品回収業者に相談してみるのも良いでしょう。無料見積もりや相談に応じてくれる業者がほとんどなので、気軽に問い合わせてみてください。

 

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よくあるご質問

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